WEB小説

秘封倶楽部からの手紙

試し読み

冒頭抜粋

カチリ。

マウスのクリック音おんがやけに響ひびく。

静寂せいじゃくが重おもく部屋へやを満みたす、真夜中二時まよなかにじ。

私わたしは遮光しゃこうカーテンを固かたく閉とざした暗闇くらやみの中なかで、液晶えきしょうディスプレイが放はなつ眩まぶしいほどのブルーライトを身みに浴あびていた。

無機質むきしつな青白あおじろい光ひかりが、作業さぎょうデスクの周まわりだけを不自然ふしぜんに浮うかび上あがらせている。まったくもって美容びようには大敵たいてきというものだが、今夜こんやばかりは肌はだの艶つやを気きにする余裕よゆうなどない。私わたしには、どうしても今日中きょうじゅうに確認かくにんしておかなければならないことがあった。

画面がめんに表示ひょうじされているのは、とある暗号化あんごうかされたWebサーバーの管理かんりデータベースだ。

発端ほったんは昨日きのう。

試し読みはここまでです。

11月8日19:00(日本時間)から、さらに7文を公開します。